琵琶湖ドライブ(後編…その2) [ドライブ - 琵琶湖]
そしてこの日は、私の第6感が炸裂する。
国道19号を走り、お隣の瑞浪に入ったときだったろうか。赤信号で停車した私の直感レーダーが、何やら異様な雰囲気を察知した。
パトカー?いえいえ、交通違反もしてないし、そもそもパトカーは’異様な’雰囲気をまとってない。それ以前にこの感覚、異様というか、ちょっとカーニバル、お祭りテンションな感じ…おぉ!
反対車線へと目を向けると、デトマソパンテーラやフェラーリ、ぽるぽるさん(ポルシェ)。往年のスーパーカー軍団の信号待ちする姿が、そこに。信号が変わるや、なんともスーパーなサウンドを響かせつつ駆け抜けてゆく。分離帯の向こう側を通り過ぎる軍団のシルエット、あ、信号待ちの間に写真撮っておくんだった。残念。
前の車が発進するのに合わせ、こちらもクラッチをつなぎ動き出す。スーパーカーかぁ、昨夜友人宅で焼肉をご馳走になりながら見たTV番組を思い出す。東京都内を走る新型都営バスは、なんとそのお値段2000万円だって。思えば、バスもかなりなスーパーカーだ。一戸建てが路上を走る価格帯。
中津川で、和菓子屋さんへピットイン。そそくさと買い物を済ませ、国道はやがて山間部の川沿いに。木曽福島などを抜け塩尻へと抜けるまで山間の道路となる。ところで人名もだが地名にも難読なものは少なくない。道路案内に書かれた地名「読書」。これを「よみかき」と読むらしい。難読ではなく、一見すると地名に見えないパターンか。そうそう、確かこの辺り…あった、吊り橋。
桃介橋と呼ぶらしい。ずいぶんと年季のあるお姿である。鯉のぼりが橋と平行に泳いでおり、近くに咲く桃の花と一緒に、春真っ盛り。
もぐもぐ。中津川でゲットした、草もちを食べ、これで私の直感レーダーの精度もアップだ。再びコース復帰。
(前記事の)国道21号、この19号と、20号を諏訪までは旧中山道。古い宿場町が残されているのも特徴。トイレ休憩がてら奈良井宿の駐車場。
ふぅ~、間に合った。意味不明な独り言を呟きつつ、雨が降ったら滑りそうな、少し怖い橋を渡り車へと戻る。さすがに日が翳って、寒くなってきたな。もぐもぐ。今度も中津川でゲットした、栗菓子を食べながら、更なる精度アップに努める。いやぁ、美味美味。FIAT 君の屋根を閉め、再びコースへと復帰。
塩尻峠を越え、日没を迎えたのは諏訪湖。湖畔の桜には、まだ花が残っていた。お昼に届いた友人からのメールで「郡上八幡の桜満開」とあったのを思い出す。標高があるので、今が見頃なのかもしれない。
さてと、ここからはナイトドライブ、東へ東。山梨の市街地と大月付近、東京へ戻る最後の峠・大垂水峠が渋滞しなければいいなと、過去の苦い体験を思い出しつつ走り出した。きっと今日はもう何もイベントなく、無事家に帰るだけ。精度を磨いた直感レーダーも使うことはなさそうだ。そう思いつつ、ハンドルを握る、国道20号。
意外や渋滞もなく山梨の市街地を抜ける。と、突然直感レーダーが前方に反応!
確かに何かちらちらと、違和感を伴う光が見える。「ん?んんん?」
「京都の夏、でしたっけ? 今…」
右手前方の山に、赤々とした「大」文字焼きの明かりが見えた。
「はっ、そうか、そういうことか」
いつの間にか私は京都に、そして夏へタイムスリップしたらしい。目の前に、明らかな大文字焼きの明かりが見えるではないか。今日の直感レーダーは精度が高いと思っていたが、そんなレベルじゃなかった。とうとう私は瞬間移動&時間も夏へ移動という能力が備わったのか...信号待ちの合間、しばし達した感に浸る。
「はっ!後ろからも違和感っ」
振り返ってみると、こちらも山肌を赤々と、北側の山肌にも鳥居のような模様が浮かび上がっている!
「間違いない。ここは京都だ...。この力をいったいどうつかえば世界が平和に…あ、青信号に変わった」
顔を上げると、目の前の道路案内板が、ここは山梨だと告げている。間違って京都に来たわけじゃなさそうだ。しかし知らなかったなぁ、山梨でもこういう大文字焼きイベントが催されているとは。驚きの表情のまま、FIAT 500c 君発進。
本日の自分占い:
「瞬間移動やタイムトラベル能力は、まだまだのようです (がんばりましょう! いえ、がんばりません)」
やがて車は大月も相模湖も過ぎ、時刻は21時ちょい前。なんとか奥さんに心配をかけることない、いわゆる「普通の人の運転時間帯」にゴールできそうだ。山梨から東京へ、大垂水峠はやや車が詰まっていたものの、渋滞で停止することもなく、アップ・あ~んど、ダウン。高尾到着。自宅は、もうすぐだ。
「当機は定刻どおり、ご自宅駐車場へ着陸致しました」なんて、どうでもいい一人アナウンスをしつつ、早速燃費チェック。21.3km/l。昨日の平均燃費19km/lを大きく超えてきた。街乗りメインで 16 前後、一定ペースで走れる区間が長くなると、これくらいなのかな。よしよし。
ということで、奥さんにも無事帰宅を連絡し、今回の琵琶湖ドライブは終わりを迎えたのだった。
次回は、その奥様&息子さんを出迎えに!
国道19号を走り、お隣の瑞浪に入ったときだったろうか。赤信号で停車した私の直感レーダーが、何やら異様な雰囲気を察知した。
パトカー?いえいえ、交通違反もしてないし、そもそもパトカーは’異様な’雰囲気をまとってない。それ以前にこの感覚、異様というか、ちょっとカーニバル、お祭りテンションな感じ…おぉ!
反対車線へと目を向けると、デトマソパンテーラやフェラーリ、ぽるぽるさん(ポルシェ)。往年のスーパーカー軍団の信号待ちする姿が、そこに。信号が変わるや、なんともスーパーなサウンドを響かせつつ駆け抜けてゆく。分離帯の向こう側を通り過ぎる軍団のシルエット、あ、信号待ちの間に写真撮っておくんだった。残念。
前の車が発進するのに合わせ、こちらもクラッチをつなぎ動き出す。スーパーカーかぁ、昨夜友人宅で焼肉をご馳走になりながら見たTV番組を思い出す。東京都内を走る新型都営バスは、なんとそのお値段2000万円だって。思えば、バスもかなりなスーパーカーだ。一戸建てが路上を走る価格帯。
中津川で、和菓子屋さんへピットイン。そそくさと買い物を済ませ、国道はやがて山間部の川沿いに。木曽福島などを抜け塩尻へと抜けるまで山間の道路となる。ところで人名もだが地名にも難読なものは少なくない。道路案内に書かれた地名「読書」。これを「よみかき」と読むらしい。難読ではなく、一見すると地名に見えないパターンか。そうそう、確かこの辺り…あった、吊り橋。
桃介橋と呼ぶらしい。ずいぶんと年季のあるお姿である。鯉のぼりが橋と平行に泳いでおり、近くに咲く桃の花と一緒に、春真っ盛り。
もぐもぐ。中津川でゲットした、草もちを食べ、これで私の直感レーダーの精度もアップだ。再びコース復帰。
(前記事の)国道21号、この19号と、20号を諏訪までは旧中山道。古い宿場町が残されているのも特徴。トイレ休憩がてら奈良井宿の駐車場。
ふぅ~、間に合った。意味不明な独り言を呟きつつ、雨が降ったら滑りそうな、少し怖い橋を渡り車へと戻る。さすがに日が翳って、寒くなってきたな。もぐもぐ。今度も中津川でゲットした、栗菓子を食べながら、更なる精度アップに努める。いやぁ、美味美味。FIAT 君の屋根を閉め、再びコースへと復帰。
塩尻峠を越え、日没を迎えたのは諏訪湖。湖畔の桜には、まだ花が残っていた。お昼に届いた友人からのメールで「郡上八幡の桜満開」とあったのを思い出す。標高があるので、今が見頃なのかもしれない。
さてと、ここからはナイトドライブ、東へ東。山梨の市街地と大月付近、東京へ戻る最後の峠・大垂水峠が渋滞しなければいいなと、過去の苦い体験を思い出しつつ走り出した。きっと今日はもう何もイベントなく、無事家に帰るだけ。精度を磨いた直感レーダーも使うことはなさそうだ。そう思いつつ、ハンドルを握る、国道20号。
意外や渋滞もなく山梨の市街地を抜ける。と、突然直感レーダーが前方に反応!
確かに何かちらちらと、違和感を伴う光が見える。「ん?んんん?」
「京都の夏、でしたっけ? 今…」
右手前方の山に、赤々とした「大」文字焼きの明かりが見えた。
「はっ、そうか、そういうことか」
いつの間にか私は京都に、そして夏へタイムスリップしたらしい。目の前に、明らかな大文字焼きの明かりが見えるではないか。今日の直感レーダーは精度が高いと思っていたが、そんなレベルじゃなかった。とうとう私は瞬間移動&時間も夏へ移動という能力が備わったのか...信号待ちの合間、しばし達した感に浸る。
「はっ!後ろからも違和感っ」
振り返ってみると、こちらも山肌を赤々と、北側の山肌にも鳥居のような模様が浮かび上がっている!
「間違いない。ここは京都だ...。この力をいったいどうつかえば世界が平和に…あ、青信号に変わった」
顔を上げると、目の前の道路案内板が、ここは山梨だと告げている。間違って京都に来たわけじゃなさそうだ。しかし知らなかったなぁ、山梨でもこういう大文字焼きイベントが催されているとは。驚きの表情のまま、FIAT 500c 君発進。
本日の自分占い:
「瞬間移動やタイムトラベル能力は、まだまだのようです (がんばりましょう! いえ、がんばりません)」
やがて車は大月も相模湖も過ぎ、時刻は21時ちょい前。なんとか奥さんに心配をかけることない、いわゆる「普通の人の運転時間帯」にゴールできそうだ。山梨から東京へ、大垂水峠はやや車が詰まっていたものの、渋滞で停止することもなく、アップ・あ~んど、ダウン。高尾到着。自宅は、もうすぐだ。
「当機は定刻どおり、ご自宅駐車場へ着陸致しました」なんて、どうでもいい一人アナウンスをしつつ、早速燃費チェック。21.3km/l。昨日の平均燃費19km/lを大きく超えてきた。街乗りメインで 16 前後、一定ペースで走れる区間が長くなると、これくらいなのかな。よしよし。
ということで、奥さんにも無事帰宅を連絡し、今回の琵琶湖ドライブは終わりを迎えたのだった。
次回は、その奥様&息子さんを出迎えに!
奈良井宿へまた行きたくなってきた(^_^;)
「このはしわたるべからず」を渡って、タイムスリップ気分になりたいぞ!
長旅、お疲れ様でしたm(_ _)m
by やなぼー (2013-05-27 16:37)
うちの車もある意味ぽるぽるさんですぞ(-_-)ニヤリ
おフランス語だし→ポルテ(・囚・)キリッ☆
by 下総弾正くま (2013-05-27 22:39)
やなぽーさん
コメントありがとうございます。
結局、橋を渡ってもトイレだけで、済ませてしまい。肝心の宿場町を見てないので、
次回はゆっくりと散策したいですね。
by じみぃ (2013-05-27 23:45)
下総弾正おフランスくま様
訪問ありがとうございまする~。
おお、本当だ。ぽるぽるさん!
くまさんの記事を読みながら、またバーチャなドライブ to 北海道をしてしまってます。(T.T) あぅあぅあー。行きたい。
by じみぃ (2013-05-27 23:48)
昨年、上諏訪温泉のホテルに宿泊しました。
でも、温泉には入りませんでした(爆
by johncomeback (2013-05-28 16:23)
johncomebackさん
訪問ありがとうございます。
私も何度か諏訪には立ち寄っていますが、温泉の記憶は1度くらいしかないかもです (^^;
by じみぃ (2013-05-29 04:45)
niceありがとうございます。
アバルトのカブリオレもいいなぁ。でも乗りこなせないだろうな~。
とかカタログ見ながら思ってました。
FIAT500Cで空を見ながらのんびり走らせるのもいいですね。
by sugarbabe (2013-05-29 09:08)
sugarbaseさん
こちらこそ、訪問ありがとうございます。
アバルトは私も一度運転してみたいですね。どんなんでしょうね。気になってます。(^^)
by じみぃ (2013-05-30 12:39)
なかなか楽しい旅でしたね。
それにしても直感レーダーの精度、たいへんいいようですね^^b
ちなみに、私は”美人センサー”しか装備していません…(汗)
でも、山梨で京都並の大文字の火を燃やすとは…
まったく紛らわしいですね^^;
by Loby (2013-06-06 23:13)
Loby さん
そのセンサーだけでも、凄いです!
大文字焼き、調べてみたら結構あちこちで行われているようで、箱根や高知、秋田とかでも行われているそうです。
知らんかったー。
by じみぃ (2013-06-07 18:15)
燃費いいですね。
これなら遠出も経済的ですね。
by さとし (2013-06-08 11:42)
さとしさん
訪問いただきありがとうございます!
その分燃料タンクが小さめなので、給油回数が減っている実感が… (^^;
by じみぃ (2013-06-10 12:55)
懐かしい奈良井宿!こじんまりした良いところですよね。
諏訪の日帰り温泉は、千人風呂がお勧めです。「ほぼ」立って入る温泉です。足下のじゃりが「じゃりじゃり」鳴るのが気持ちよい!
by ふじむら (2014-06-21 18:03)
ふじむらさん>
返信が遅くなって、すみません。
というか、一年以上放置ってましたね。ちょっと色々とあった今日この頃。
そろそろ復活させようかしら。
by じみぃ (2014-08-19 21:51)
更新は未だかなぁ?
by 遠夜魔 (2015-02-09 03:06)
ひょいいっ
醗酵そして熟成へ・・・そうですなぁ、そろそろ再開ですかね。
くまんあ~
by じみぃ (2015-02-14 18:31)
な~んだ。エスパーじゃないんだ僕みたいに(爆)
by U3 (2015-08-29 23:24)
ソネブロの移行によって、今まで使っていたブログが使えなくなりました。
つきましては、お手数ですがよろしければ下記アドレスのLivrdoorブログにて、今後も交流をお願い致します。
http://brasildaisuki.livedoor.blog/
by Loby (2019-10-04 00:11)