中国小紀行(十)「阜新から再び大連へ」 [旅行 - 中国]
大連へ向け出発!の意気込みは、再びあの運転手を前に、早くも消沈気味。
いやいや、ここで負けてはいけない。あの日は偶々荒い運転だっただけかもしれないのだから。
が、意外や意外。てっきり「帰りもどひゃ~」な運転と思いきや、こっちが慣れちゃったためか、阜新へ来たときのような「勘弁してくれ」感もなく、比較的スムーズに進んでゆく。ちっ。
おっ、いけませんね、ちっなんて言っては。トラブルを期待するようになってしまっては、人間おしまいです。
さてバスの長旅。心配だったわが子も、おばあちゃんに抱っこされ、おとなしくしてくれています。
しかし、それは突然訪れたのだった。
バスが突然停止する。急ブレーキではないものの、止まってしまった。
今回の座席は最前列ではなく、TV & トイレ前のバスの中ほどの席。そのため前方の様子は良くわからないが、どうやら高速道路上の他車も一様に止まっているようだ。事故でもあったのだろうか。
そうこうするうち、バスの横を人が歩き始める。
後ろから来る車のドライバー達だ。
わらわらと、次から次に人が後ろからやってくる。いったい何が起こってるんだろう。
上記画像ではわかりづらいのですが、バスも路肩へ移動しています。決して道路を空けるために右へ寄ったのではなく、前か詰まっているから「空いている隙間へバスを突っ込ませている」状況です。そしてみんな同じ行動をとってゆき、比較的短時間で綺麗に高速道路上をぎゅーぎゅーと車が詰まり...みごと完成「誰も動けない」パズル。
さて待つこと十数分。不確かだが、情報が入って来たようだ。バスの女性添乗員から説明があった。
「なひゃほらふりはれ」
妻に訳してもらう。政府だか何だかの要人が通るので、ここから先の交通が一時停止されているらしい。ただいつ開放されるかは不明とのこと。
バスのなかで上映されているものは、
・映画(洋画や中国映画)
・ミュージックビデオ(歌謡曲からニューミュージックまで)
・漫才や漫談
辺り。
漫才・漫談は実写ではなく、アニメキャラにしゃべらせている。確かにこの方式なら、古くて音声しか残っていない漫談でも楽しく視聴できる(のだと思う)。タクシーなどに乗った際も、ラジオからベベンベンみたいな講談が流れたりするのも、日本とは違って面白い。
さてそんな中から、これもまた日本ではないなと思えるものを紹介。(上の画像)
空軍のパイロットスーツを着込んだ女性兵士の舞台らしく、少しコメディタッチで悩める女性兵士ショートドラマが展開してゆく。ストーリーの最後は、脇役のメンバー総出での合唱で締めくくる形だ。うん、いかにもなのだが、この舞台、ギスギスする雰囲気が全くなく、ほわほわとした感じで流れてゆくので、演じる女優さんの表情と、パイロットスーツ&背景は軍用機と滑走路なこととのギャップが大きく、とても不思議な気分になれる作品なのでした。
更に待つこと数十分。
感じる。バスの運転手さんの背後から「動くぜ」オーラ。ふふ、そのカンは正解だった。
やがてゆっくりと前方からパズルが崩れ始め、再び大連へ向けバスは移動を開始する。にしても、突然止めちゃうんだなー。そういえば、過去にも一度、通行止めになってて、高速道路から下ろされ、一区間だけ下道を行かされたこともあったし。完成していたパズルは、その先頭から徐々に崩れ去っていたったのだった。
午後の出発だったうえ、予定にない通行止めにあい、既に夕暮れ時を迎えている。
道路から眺めるたそがれ色の中にも、建設ラッシュが沢山。
・大連から瀋陽への所要時間を1/4以上短縮した 「哈大高速鉄道」高架 (上の画像)
・誰も走っていない、いや走ってたかな、拡幅幅幅道路 (次の写真)
・「ここにこんな大きな町あったっけ?」高層ビル群 (その次の写真)
突然大都会は何箇所かあった。内需だけでも、十分にお金がぐるんぐるんしそうな勢い。
そして大連開発区に到着した頃には、すっかり夜更け。
料金所を出たスペースにバスは止まり、ここまでで我々下車。開発区にいる親戚がボルボ(XC70 かな)で待っていてくれた。既に先に帰っていた弟さん夫婦の顔も見える。バスからの荷物を移動させ、今夜の食事会会場へ移動。
お店の前には高級車がいっぱい。
親戚と円卓を囲みながらの夕食会。「お酒が飲めないが、食べるだけなら、たらふくカモン」とばかり、ひたすら食べ続け、時間を終えた。
その後、再びボルボに乗せてもらい、深夜の高速道路を大連市街地にとったホテルへと向けかっとんでゆく。
ようやく長旅&食事会を無事クリア~。やったーと思っていたら、
ホテルに入るや、奥様が一言!
「まず床を掃除しよう。はいはいできるから」
なるほど、わが子が歩くには、念のため綺麗にしておかねばね。
奮闘の結果、かなり綺麗になったところで、更に衝撃が!
「このベットカバー、臭う!」
むむむ、どうなるこのホテル連泊の予定。
明日もこのホテルなのか…ま、まさか、折角の床掃除も別のホテルに??
次回は大連市内の様子から。
いやいや、ここで負けてはいけない。あの日は偶々荒い運転だっただけかもしれないのだから。
が、意外や意外。てっきり「帰りもどひゃ~」な運転と思いきや、こっちが慣れちゃったためか、阜新へ来たときのような「勘弁してくれ」感もなく、比較的スムーズに進んでゆく。ちっ。
おっ、いけませんね、ちっなんて言っては。トラブルを期待するようになってしまっては、人間おしまいです。
さてバスの長旅。心配だったわが子も、おばあちゃんに抱っこされ、おとなしくしてくれています。
しかし、それは突然訪れたのだった。
バスが突然停止する。急ブレーキではないものの、止まってしまった。
今回の座席は最前列ではなく、TV & トイレ前のバスの中ほどの席。そのため前方の様子は良くわからないが、どうやら高速道路上の他車も一様に止まっているようだ。事故でもあったのだろうか。
そうこうするうち、バスの横を人が歩き始める。
後ろから来る車のドライバー達だ。
わらわらと、次から次に人が後ろからやってくる。いったい何が起こってるんだろう。
上記画像ではわかりづらいのですが、バスも路肩へ移動しています。決して道路を空けるために右へ寄ったのではなく、前か詰まっているから「空いている隙間へバスを突っ込ませている」状況です。そしてみんな同じ行動をとってゆき、比較的短時間で綺麗に高速道路上をぎゅーぎゅーと車が詰まり...みごと完成「誰も動けない」パズル。
さて待つこと十数分。不確かだが、情報が入って来たようだ。バスの女性添乗員から説明があった。
「なひゃほらふりはれ」
妻に訳してもらう。政府だか何だかの要人が通るので、ここから先の交通が一時停止されているらしい。ただいつ開放されるかは不明とのこと。
バスのなかで上映されているものは、
・映画(洋画や中国映画)
・ミュージックビデオ(歌謡曲からニューミュージックまで)
・漫才や漫談
辺り。
漫才・漫談は実写ではなく、アニメキャラにしゃべらせている。確かにこの方式なら、古くて音声しか残っていない漫談でも楽しく視聴できる(のだと思う)。タクシーなどに乗った際も、ラジオからベベンベンみたいな講談が流れたりするのも、日本とは違って面白い。
さてそんな中から、これもまた日本ではないなと思えるものを紹介。(上の画像)
空軍のパイロットスーツを着込んだ女性兵士の舞台らしく、少しコメディタッチで悩める女性兵士ショートドラマが展開してゆく。ストーリーの最後は、脇役のメンバー総出での合唱で締めくくる形だ。うん、いかにもなのだが、この舞台、ギスギスする雰囲気が全くなく、ほわほわとした感じで流れてゆくので、演じる女優さんの表情と、パイロットスーツ&背景は軍用機と滑走路なこととのギャップが大きく、とても不思議な気分になれる作品なのでした。
更に待つこと数十分。
感じる。バスの運転手さんの背後から「動くぜ」オーラ。ふふ、そのカンは正解だった。
やがてゆっくりと前方からパズルが崩れ始め、再び大連へ向けバスは移動を開始する。にしても、突然止めちゃうんだなー。そういえば、過去にも一度、通行止めになってて、高速道路から下ろされ、一区間だけ下道を行かされたこともあったし。完成していたパズルは、その先頭から徐々に崩れ去っていたったのだった。
午後の出発だったうえ、予定にない通行止めにあい、既に夕暮れ時を迎えている。
道路から眺めるたそがれ色の中にも、建設ラッシュが沢山。
・大連から瀋陽への所要時間を1/4以上短縮した 「哈大高速鉄道」高架 (上の画像)
・誰も走っていない、いや走ってたかな、拡幅幅幅道路 (次の写真)
・「ここにこんな大きな町あったっけ?」高層ビル群 (その次の写真)
突然大都会は何箇所かあった。内需だけでも、十分にお金がぐるんぐるんしそうな勢い。
そして大連開発区に到着した頃には、すっかり夜更け。
料金所を出たスペースにバスは止まり、ここまでで我々下車。開発区にいる親戚がボルボ(XC70 かな)で待っていてくれた。既に先に帰っていた弟さん夫婦の顔も見える。バスからの荷物を移動させ、今夜の食事会会場へ移動。
お店の前には高級車がいっぱい。
親戚と円卓を囲みながらの夕食会。「お酒が飲めないが、食べるだけなら、たらふくカモン」とばかり、ひたすら食べ続け、時間を終えた。
その後、再びボルボに乗せてもらい、深夜の高速道路を大連市街地にとったホテルへと向けかっとんでゆく。
ようやく長旅&食事会を無事クリア~。やったーと思っていたら、
ホテルに入るや、奥様が一言!
「まず床を掃除しよう。はいはいできるから」
なるほど、わが子が歩くには、念のため綺麗にしておかねばね。
奮闘の結果、かなり綺麗になったところで、更に衝撃が!
「このベットカバー、臭う!」
むむむ、どうなるこのホテル連泊の予定。
明日もこのホテルなのか…ま、まさか、折角の床掃除も別のホテルに??
次回は大連市内の様子から。
思わぬバスの長旅、お疲れ様でしたm(_ _)m
要人が通るから通行止めって…^^;
by 下総弾正くま (2012-10-13 10:47)
下総弾正くまさん
そうなんですよ。それも案内とか事前通知とか一切ないみたいです。
これで二度目ですが、毎回運転手さん困惑なハンドリングです。
安全面から通知がないのか、いやきっと、面倒とか、そんなの告知させるなよ偉い人にって構造なのか・・・ひょっとして「びっくりどっきり、生活に新鮮な喜びを!」運動だったりとかかも (^^;
by じみぃ (2012-10-14 09:25)